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| Re:安部公房VSウィトゲンシュタイン | ||
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あぽあぽさん、こんにちは。 ウィトゲンシュタインを絡めてくるとは、面白いですね。 ーーー引用開始ーーー ウィトゲンシュタインの『青色本』の冒頭近くに「タブ」が現れます。この本の主題は意味をめぐる探究であって、語の意味とは何か、語の意味の説明はいかになされるのかという疑問をもって始まります。語の意味を、その語が意味するものを直接指し示すことによって説明することはごく自然に思えますが、それは見かけほど単純ではないことでないことをウィトゲンシュタインは「タブ」という言葉を使って説明しています。 ーーー引用終了ーーー 『青色本』に「タブ」という言葉が出てくるのですか。ウィトゲンシュタインは著作をドイツ語で書いたと思うのですが、その「タブ」は「Tab」(発音は「タップ」、目録カードの耳を意味する)と書くのでしょうか? 安部は、言語を脳の機能として捉えることに熱中してましたから、言語ゲームを提唱したウィトゲンシュタインの著作を読んでいたとしてもおかしくはないと思います。 しかし、全集を通して、ウィトゲンシュタインに言及したものはお目にかかったことがないです。 ーーー引用開始ーーー 「タブ」の発想の種子のひとつはウィトゲンシュタインであるという説は、捨て去るべき根拠のない私の単なる思い込みでしょうか? ーーー引用終了ーーー 反論も出てこない段階で、引っ込める必要もないでしょう。 ーーー引用開始ーーー あるいはこんなことをすでに論じている人がいるのでしょうか? ーーー引用終了ーーー 私は知りません。 ところで、『笑う月』は、雑誌「波」で連載された「周辺飛行」と題された一連のエッセイ群の一部を改稿して収録したものです。(「周辺飛行」の一部は『箱男』に挿入されています。)全集では、雑誌「波」版を収録してますので、「周辺飛行」が『笑う月』や『箱男』に吸収される際に、どのように変身していたのかが分かって面白いですよ。 また、「たとえば、タブの研究」の「波」版(全集23巻所収)は、夢で見たこと・テープに取ったことについて、一切語られていません。『笑う月』収録の際に、手を加えられたようです。こうなると、「タブ」の発想の出所も、本当に安部の夢だったのかどうか、怪しい気もしてきます。 では、失礼。 | ||
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