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安部公房を語ろう
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ユープケッチャは忘れた頃にやってくる
Icon アレン - 投稿日時:2004年05月22日 21時22分17秒
これは、「ユープケッチャ 」(http://www.geocities.co.jp/Bookend/2459/oldlog/vol4/279.html)に対する「気が遠くなるくらい、遠い・・・・・・」レスです。
『方舟さくら丸』を最近読み返していて、以前kuwaharaさんが指摘していたようなユープケッチャに対する疑問点を、女性のサクラが指摘する場面があることに気づきました。場所は、新潮文庫で言うと231P、安部公房全集27巻で言うと383Pです。
サクラ達が仲間割れの芝居をした直後に、女性のサクラが昆虫屋の菰野に聞いています

ーーー引用開始ーーー
「ねえ、菰野さん、聞きたいことがあるんだけど、そのユープケッチャという虫、自分の糞を食べながら太陽に頭を向けて移動するんでしょう。暗くなって寝る時には、西に向いているわけよね。」
「だろうね」気がなさそうに昆虫屋が答える。
「だったら変じゃない。次の朝、目を覚ましたとき、どうするのかな」
ーーー引用終了ーーー
この会話から察すると、私が以前に言っていた「寝ながら糞を食べる」という仮説が正しいは可能性はかなり低いです。寝ているときは、ユープケッチャは動かないという解釈が妥当なようです。

この点に関して、昆虫屋は
ーーー引用開始ーーー
「糞を押して半回転させればいいだろ。ちゃんと辻褄は合う」
ーーー引用終了ーーー
と言いくるめます。ただし、女性のサクラに言われるように、「その場で思いついた」ような説明です。肢の退化したユープケッチャに、瞬間的に半回転することは、可能でしょうか?その可能性も極めて低いように思います。しかし、肢は退化していようとも、回転における摩擦を極めて低く抑える生物的特性を持っているのかも・・・。

いやはや、また袋小路に入ってしまいました。しかし、ユープケッチャという小道具ひとつでも、これだけの思考ゲームができるのが面白いと思います。

http://www.geocities.co.jp/Bookend/2459/

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