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| すごいぞ!「あさひかわ」2003年1月号 | ||
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それは、あさひかわ社から私に突然送られてきました。 中を見ると、作家小田三月、画家池田龍雄、安部の実弟井村春光の三氏のエッセイが収められていました。どれも、親交のあった方ならではの貴重で面白い話ばかりです。是非、一読をお薦めします。 ○安部公房の思い出/小田三月 安部の社会問題への幅広い視野と鋭い切り口を挙げておられます。 そして、引用元が"『われらの文学 7安部公房』口絵より(1966年 講談社)"とされているものには、安部らしい角張った文字で、絶望と希望についての絶妙な警句が書かれていました。(私にとって未見のものでした。全集に収められいるかどうかは未確認です。)小田氏によると、この警句は魯迅の言葉に惹かれてのものだそうである。 ーーー引用開始ーーー 魯迅の散文詩集『野草』のなかに「絶望の虚妄なることは、まさに希望の虚妄なるに均しい」とあるのだ。 ーーー引用終了ーーー プレス本『洪水』覚え書[エッセイ] (全集24巻)にも、絶望・希望をつかった絶妙な警句が出てきます。これも、おすすめです。 また、公房の警句の引用は、著作権に抵触する恐れがありますので、控えました。 ○懐かしの安部公房/池田龍雄 昭森社の企画で『画文集・池田達雄+安部公房』というものを出す話があったそうだ。ゲラ刷り・校正の段階まで行って、資金繰りのため頓挫してしまったという。しかし、その後の社長森谷均氏と池田氏のやりとりが、面白くて笑ってしまいました。 池田龍雄は、現在も精力的に活動中らしい。安部とは、世紀の会で共に活動した仲でして、全集11巻の贋月報"シュール"で、安部との思い出話を披露されてます。 ○安部公房の"新し物好きのこと"/井村春光 安部家のことについて書かれているのが興味をそそります。 ーーー引用開始ーーー 公房の"新し物好き"は一寸したものだった。新しいタバコが出るとすぐにとびつき、新車が出ると、セールスの男より詳しく説明できるほどだった。 ーーー引用終了ーーー 春光氏によると、これは多分に父君浅吉氏の影響によるものだろうとのこと。 浅吉氏が、エスペラント語を話していたというのは、有名な話だが、アメリカ経由でドイツに留学した際、そのことがアメリカで大きく新聞に写真入りで報道されたそうだ。(帰国後のエピソードも面白いです) また、当時非常に珍しかった自動車ダットサンも買ったそうです。公房がまずいじるが、実際に運転するのは春光氏。 ーーー引用開始ーーー 今度の戦後のどさくさの中で何かを考え出すのは公房で、それをつくるのは春光と決まっていた。 ーーー引用終了ーーー 非常に、公房らしい話だなと思いました。 ちょっとうろ覚えですが、浅吉氏のまめな性質は、公房が書いていたものが全集に載っていました。切手か何かを丹念に整理していたという話だったと思います。 ○「あさひかわ」2003年1月号の入手方法 読みたい方は、直接あさひかわ社に連絡してみて下さい。電話番号を知りたい方は、アレン宛てにメールしてください。(手動ですので、返事に時間がかかることがあるかもしれませんが、ご了承下さいませ) ちなみに、発行人の渡辺三子さんは、安部公房のいとこに当たられる方です。 | ||
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[訂正]池田達雄→池田龍雄 Re:すごいぞ!「あさひかわ」2003年1月号 | ||
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