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| 「S・カルマ氏の犯罪」と「アリス」 | ||
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初めまして、最近やっと文字が打てるようになった、ミックという高校生です。13歳の時、安部公房の「壁」を読み、それ以来ずっと彼の幻想の泉の中で遊ばせてもらっています。 「S〜」は私のお気に入りの1冊、ルイス・キャロルの「アリス」と共通した空気を感じた。動物園での裁判シーンは、類似点が多いと思う。長く、無意味な裁判。カルマ氏の知る全ての人が証人。カルマ氏もアリスも犯罪者として扱われるが、何の罪も犯してはいない。彼らに罪があるというのなら、幻想世界に身を置きながら、現実世界の道徳観を捨てられないのが罪なのかもしれない。ここでの、カルマ氏とアリスとの大きな相違点は、アリスは、「こんな裁判バカバカしいわ!あんた達なんて、所詮ただのトランプじゃない!」と言って、現実の道徳観念を最後まで押し通したのに対し、カルマ氏は途中でそれを放棄し、自らも幻想世界の一員になったことにある。アリスが西洋特有の個人主義者なのに対し、カルマ氏は日本特有の全体主義者なのである。 2人の作家の持っている幻想世界の空気は似ていても、それぞれの主人公の心象風景は、全く違うように感じます。以上が私の考えなんですけど、稚拙な表現ですみません。みなさんは「S〜」についてどんな感想をお持ちですか? 最後に、いくら自分がそう感じたからと言って、ルイス・キャロルさんと空気が似ているなどと比較したりして安部公房さん、ごめんなさい。
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Re:「S・カルマ氏の犯罪」と「アリス」 | ||
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