第28巻
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コメント
- 物質・生命・精神 そしてX 渡辺格[対談]
- アレン, 2002/10/07
分子生物学者渡辺格氏と安部公房との対談ならば、さぞかし面白いものになるかと思わせるが、実はそうでもない。現在、自分のわかっている範囲でしゃべる渡辺(これは科学者として当然の態度である)とチョムスキーの生成文法とローレンツの動物行動学を謎なバランスで組み合わせてくる安部とでは、話がかみ合わない。安部の話には、仮説が多すぎる。それらの分子生物学レベルでの検証は、まだまだ先のようである。
[補足]
渡辺格氏は、日本の分子生物学の第一人者であり、ノーベル生理学・医学賞受賞者である利根川進の師匠にあたる。渡辺氏は、利根川進と立花隆の共著『精神と物質』(文春文庫)の序文を書いていて、また本文中にも利根川氏と渡辺氏との交流も描かれている。
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