第24巻

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紫色の波線

コメント

日本の理想国家はカナダだー対談(前編)小松左京[対談]
日本文化の根源を考えるー対談(後編)小松左京[対談]
アレン, 2000/03/31
 SFでも作家の国民性が出るとの小松の話が少し意外。最後に、外国語の話がでてくるが、安部は、「外国語勉強する時間があったら、僕にはまだするべきものがいっぱいあるよ」とのこと。

プレス本『洪水』覚え書[エッセイ]
アレン, 2000/03/31
 『洪水』についてのものと思われる。絶望・希望をつかったレトリックが最高だ。

安部公房との対話 ナンシー・S・ハーディン[インタビュー]
アレン, 2000/03/31
 外国人相手だと、割合丁寧に答えているような気がする。『箱男』の話が面白い。作品中の写真についても少し述べている。また、以下の部分が興味深い。  
「中世の封建社会に比べれば、今のぼくたちは解放された社会に暮らしています。しかし、別の意味では自分で自分を入れる檻、または一種の監獄を作ってしまったとも言えます。(以下略)」
 このあたりに、『砂の女』・『箱男』・『方舟さくら丸』などの諸作品に見られる、「逃亡・失踪」というテーマ・問題提起が見てとれると思う。

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