第11巻

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紫色の波線

コメント

顔の中の旅(危険な顔)[シナリオ]
アレン, 2000/11/23
 自由に顔を交換できる社会。その中で顔こそ個性と唱える個性復興党のX氏が、敵対する個性解放党に拉致される事件が起こる。その事件に、Aが巻き込まれて・・・。舞台設定は『他人の顔』にでてくる空想(*1)に非常によく似ている。果たして、顔はかりそめの約束事なのだろうか、それとも・・・。いや、かりそめに過ぎなくとも、名前同様、我々に深い悲しみを与えるものなのだろう。

注:*1.ここでいう『他人の顔』は、初刊版(全集18所収)の方である。 群像版『他人の顔』(全集17所収)には該当する部分は見当たらない。

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