第8巻

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紫色の波線

コメント

科学から空想へ[座談会]
荒正人・埴谷雄高・武田泰淳

アレン, 2001/07/07
 ソ連の人工衛星打ち上げ成功を受けてのもの。ここで、安部は『第四間氷期』の水棲人類のアイデアを披露し、またポーの気球の小説を紹介している。

宇宙・人間・芸術 岡本太郎[対談]

アレン, 2001/07/07
 ここでも、衛星の話題が出てくる。人間そっくりの爆弾が主人公のSF小説が面白いと安部が言っている。誰の作品なのか是非知りたいところだ。

アレン, 2001/10/14
 上で言っていた作品は、どうやらSFの奇才フィリップ・K・ディックの「にせもの(Impostor)」のようだ。本作品は、ハヤカワ文庫のディック傑作集1『パーキー・パットの日々』に収録されていて、早速買って読んだが、スゴイの一言。短編の中に、人間は自己証明できない存在だという皮肉がこめられていて、安部が賞賛したのも肯ける。また、2001年アメリカで映画化もされている(日本では「クローン」という題で今秋公開予定)。ちなみに、人間そっくりの爆弾は、ゲイリー・シニーズが演じている。是非見に行きたいところだ。

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